元プロ野球選手の、ファイターズ・ベースボール・アカデミーの講師たちが、少年少女、指導者へ向けて紙上レッスンを行います。

今週のテーマは打撃の続編で「バット軌道」。先週に引き続き、旭川実出身で99～09年までヤクルトでプレーした、ファイターズ・ベースボール・アカデミーの牧谷宇佐美コーチ（38）が講師となります。

バットを正しい軌道で振ることが、理想的なレベルスイングが出来る大きなポイントになります。

最初に意識してほしいのは、右打者なら右肘、左打者なら左肘を自分の脇腹、もしくは、おへそをめがけて出すことです。イメージしづらい人は、小さく「前ならえ」をすると分かりやすいでしょう。「前ならえ」をするとピタッと肘が脇腹付近にくっつきます。打ち出す瞬間も、その感覚が大事で、「前ならえ」のように肘の角度は90度にしましょう。自然とバットが体の内側から出すことができます。

90度を意識することで、大きな打球を打つことにもつながります。ボールをバットでとらえた時に、ボールを押し込むように力を伝えやすいのが、肘を90度にする形です。

正しいバット軌道を身につけるための練習として、バスタオルを利用する方法があります。まずは用意したバスタオルを自分の軸足のあたりから円を描くように地面に置きます。あとは、バスタオルに沿ってスイングすることで理想的な軌道を練習できます。また、バスタオルのような目安をつくることで顔も上を向かなくなります。一石二鳥の練習です。

打った後はバットの先をセンターに向け上に振り抜きましょう。ハイフィニッシュと呼ばれる振り抜く形が身につけばレベルスイングができている証しです。

◆北海道日本ハムファイターズ・ベースボール・アカデミー◆　未就学児から小学6年生までを対象に、元プロ野球選手がコーチとなり、野球の基礎基本から1人1人にあった技術指導をしてくれる野球スクール。http://www.fighters.co.jp/academy/baseball