日本ハム金子弌大投手(35)が26日、メジャー最新鋭のトレーニングを披露した。コロコロとスーツケースを引っ張って、鎌ケ谷の室内練習場に登場。中身はロープや重いリストバンド、十種類以上の重さの違うボールにミニトランポリンなど。手際よく取り出し、右肩を中心としたトレーニングを始めた。「11月にアメリカで、このトレーニングを教わりました」。

昨年11月に米シアトルにある「ドライブライン ベースボール」という施設で最先端の練習法を学んだ。目的は「肩の強化もあるけど、体の使い方も関係してくる。あとはキャッチボールで強めに投げるまでの球数が減る」。この日は約1時間の練習中、公式球を使ったのはキャッチボールの約10分間のみ。残りは持ち込んだアイテムを使ってのトレーニングで肩を温め、クールダウンも行った。

早く肩が作れるコンディションを目指している。「もし、中継ぎをやるのなら、すごく大事になる」からだ。先発ではなく、中継ぎとしてオープナーなどの役割に意欲的なことは公言済み。「ある程度、しっかり投げられている感じはあります」。120勝右腕の抜かりない準備が、スーツケースに詰まっていた。