卒業式から戻ったばかりのロッテのドラフト1位、藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)は早速ギアを上げた。27日、浦和球場で朝から俊足がうなるベースランニング。「8~9割の力。自信があるところ」とうなずいた。練習メニューを終えた午後も、室内で自主的にティー打撃に取り組んだ。

前夜は式後、実家で休む間もなく埼玉にとんぼ返り。インフルエンザの出遅れを取り返すべく全力だ。球団は2月から若手に外食や外出を制限するルールの導入を決めたが「最初は野球に集中すればいい。大丈夫です」と歓迎した。

刺激的な2日間だった。携帯をチェックしていると女子テニスで大坂なおみが全豪オープンを制し、世界ランク1位になったと知った。3歳しか違わない。「ほんとにできるの? と思われることを有言実行した。違うスポーツだけどすごい。まだ僕のレベルでは実力に差がありますけど、しっかり力をつけていきたいと思った」。浦和には安田、平沢と、ともに高卒左打ちの歴代ドラ1がそろった。「気になりますね」と先輩の技にも目を光らせる。

また27日は、U18日本代表監督を務めた小枝守氏の通夜だった。「やりやすい環境をつくってもらい、足が武器だから生かそうと言っていただいた」と感謝し、天に思いをはせた。挫折も刺激も味わいながら過ごした1月。新人合同自主トレも今日28日、いよいよ打ち上げだ。【鎌田良美】