巨人のドラフト1位高橋優貴投手(22=八戸学院大)が先輩打者を切り裂いた。

宮崎キャンプ第1クール最終日の5日、シート打撃に登板。プロ初の“実戦登板”で陽岱鋼を外角スクリュー、阿部慎之助を外角スライダーで空振り三振。岡本和真をスクリューで見逃し三振に封じ込めた。打者7人を被安打1、3奪三振で猛アピールした。

※対戦詳細は以下の通り

岡本→四球

ゲレーロ→一ゴロ

陽岱鋼→空振り三振

阿部→空振り三振

丸→一ゴロ

坂本勇→中前打

岡本→見逃し三振

◆巨人 主なドラフト1位投手の初の打者相手

・99年上原(2月11日)長嶋監督らが見守る中フリー打撃に登板。「力は50から60%」ながら51球のうち安打性は8本。3本のサク越えも許したが、7球目には仁志のバットを折った。

・00年高橋尚(2月13日)フリー打撃で清原、マルティネスの主力に対し、直球だけ73球。マルティネスから見逃しのストライクを入れ、長嶋監督は「実戦向きだな」。

・03年木佐貫(2月10日)フリー打撃で初となるスライダー、フォークを投げたが「キレはまだ判断する段階ではない」と調整途中を強調。

・11年沢村(2月6日)フリー打撃で直球、スライダー、カーブを織り交ぜ55球中、安打性は6本。内角速球で坂本勇のバットを2度へし折った。「緊張しなかったし、7割の力でリズムよく投げられた」。

・13年菅野(2月13日)フリー打撃で大田、藤村を相手に36球を投げ、安打性は計4本。「まだまだこんなもんじゃないと、常に上を目指しながら、次の実戦に向け、しっかり練習していきたい」。

◆高橋優貴(たかはし・ゆうき)1997年(平9)2月1日、茨城・ひたちなか市生まれ。田彦小3年から「勝田スポーツ少年団」で野球を始める。東海大菅生に進み、高校3年間で甲子園出場はなし。北東北大学リーグの八戸学院大では、リーグ戦通算301奪三振で西武多和田が持っていた同リーグ記録を更新。178センチ、82キロ。左投げ左打ち。血液型B。