ニュルニュル、ニュルニュル。全長3メートル、20キロの白ヘビはDeNAドラフト1位の上茶谷大河投手(22)の口元へ向かった。

他の新人には見向きもせず、未来のエース目がけて、舌をチョロチョロ。1軍キャンプ休日の6日、南城市のおきなわワールドを訪問。白ヘビを首に巻く体験で、まさかの求愛を受けた。スタッフから「この子は女の子。好きなんですね」と言われても右腕の顔は曇ったまま。「怖かった」と絞り出した。

幸運の白ヘビから御利益を得た。浜口、東と過去2年の新人が、この“儀式”を経験し2桁勝利。上茶谷は「この波に乗って…、頑張っていきたい」と先発ローテ入り、その先のタイトル獲得へ意欲をみせた。

今日7日からの第2クールで打撃投手を務め、状態に問題なければ、第3クール中の対外試合で実戦デビューするプランだ。前日5日には、ブルペンで今キャンプ最多の60球。「けがなく、やっていきたい」と爬虫(はちゅう)類だけでなく、誰をも魅了する投球を目指す。【栗田尚樹】