西武からFA移籍で加入した楽天浅村栄斗内野手(28)が「新装備」をテストしている。沖縄・久米島はあいにくの天候となった7日、「今年からです」というフェースガードを装着した打撃用ヘルメットをかぶり、室内練習場でいつも通り豪快にバットを振った。

もちろん目的は身を守ること。一方で意外な効果が生まれるかもしれないという。「『ボールの見え方が変わる』とも聞く。そういう意図もあります」と言った。視界が少し狭められるようになる分、投球にフォーカスしやすくなる面もあるのか。「まだ(本職の)投手のボールを見ていないから(違いは)分からないけど、(変わる)らしいですよ」。昨季リーグ打点王は、貪欲に進化の糸口を探している。

1週間後には初の対外試合となる阪神との練習試合も控える。平石監督は「浅村とかは、出たいと言えば『どうぞ』だけど、いきなり試合に出ることはないと思う。中心として取っている。甘やかすわけじゃなく、信頼して(調整を)任せます」という。新装備を試しながらマイペース調整を進め、楽天打線の軸にドッカリ座る。【亀山泰宏】