数にして400球ほど。村林は平石監督の期待を受け止めるように、1球1球気持ちを込めて打ち返した。「ありがたいです。(平石監督が)2軍監督とかコーチ時代に投げていただくことはありましたけど、1軍の監督に、というのはなかなかないですよね」と感謝した。オフにはソフトバンク今宮へ弟子入り。キャンプでは前日6日も最後まで室内練習場に残るなど、死にものぐるいでバットを振る日が続く。「銀次さんや嶋さんが、あれだけ練習している。下手くそな自分は、もっとやらないといけない」と決意をにじませる。

途中、帽子とともに置いてあった平石監督のサングラスに打球が当たって壊れてしまうアクシデントも。同監督は「(村林が)『僕の打球の威力で壊れたってことにしてください!』って謝ってきましたよ」と笑いながら振り返る。濃密な時間を過ごした若武者は、貪欲にアピールを続けていく。【亀山泰宏】