西武森友哉捕手がプロ6年目で初めての休日返上トレを行った。宮崎・南郷キャンプ休日の9日、南郷スタジアムを訪れマシン打撃。「もしかしたら、初めてかもしれないですね。第2クールの前から、休みの日にちょっと振れたらいいなと思っていた」。静かな室内練習場で打撃音が鳴り響いた。

新しい相棒を試している。昨年11月、侍ジャパンに選ばれ出場した日米野球で、巨人岡本からバットを借りた。「なんかしっくりきたんで」と同じ型のバットをゼット社に依頼した。「バランスがミドル」という芯がグリップ寄りに感じる岡本モデルを、昨年までのものと併用。ミート率アップで目標の「打率3割」となれば、球団では62年和田博実以来、57年ぶりの規定打席到達捕手による打率3割となる。

今キャンプでは志願の早出捕球練習を繰り返し、投内連係、ブルペン、打撃練習、走り込みをこなした後に、居残りでバットを振る。「体がへばった状態でバッティングをすることが多い。そうでない時、どんな感覚か試したかった」と、とことん打撃に集中した。【栗田成芳】