オリックスのクリス・マレーロ内野手(30)が、いとこからのアドバイスで「進化」の片りんを見せた。15日の紅白戦に出場。

山本の144キロのストレートをとらえ、痛烈な打球でレフト前に運んだ。「すごく感覚がいい」と笑顔で振り返った。

昨年ダイヤモンドバックスに所属した、いとこのデブン・マレーロ内野手(28)から助言を受け、アッパースイングをレベルに修正。打撃改造に取り組んでいる。「もっといい打者になりたいからね」とマレーロは言う。自身は来日1年目にアーチを放ちながらも本塁を踏み忘れるというド派手なデビューを飾った。デブンは昨季に前の走者を追い越して、本塁打を取り消される憂き目にあった。異例の共通項を持つ2人が技術向上へタッグを組んでいた。

今季はジョーイ・メネセス内野手(26=フィリーズ3A)が加入し、昨季25本塁打のロメロと外国人枠を争う。メネセスは2戦連続で安打を放ち「これからもっと調子を上げるよ」と自信を見せた。昨季のマレーロは打率2割1厘、11本塁打と低空飛行だった。「(1軍を)勝ち取るために」と新フォームで生き残りをかける。西村監督も「右方向を意識した練習をしているね」と変化を認める。変身したマレーロに注目だ。【高垣誠】