中日OBの中村紀洋氏(45)が21日、沖縄の中日キャンプを訪れた。現在、浜松開誠館の非常勤コーチだが、この日は野球解説者としての訪問。午前中は1軍北谷球場、午後からは2軍読谷球場と、精力的に動き回った。

6年連続Bクラスに低迷する古巣について中村氏は「選手がこぢんまりとまとまろうとしている。ファンが求めているのは違う。3割打てなくても、ここぞという場面で打て」と熱く語った。投手として、松坂もチームにとって(ここぞという試合で勝てるような)同様の存在かと問われると「そうですね」とうなずいた。

中村氏にとって、中日キャンプを訪れるのは、現役時代の08年春季キャンプ以来、11年ぶり。松坂も自身と同じく、テスト入団から背番号99を与えられ、入団1年目に活躍した。シドニー、北京五輪でも、日本代表としてともに戦った。「大輔のケガが心配。会いたかったんですけどね」と、再会に思いをはせていた。【伊東大介】