ソフトバンク・ドラフト6位の泉圭輔投手(21=金沢星稜大)はチームより一足早くキャンプ地の宮崎を去った。

最終クール初日となった23日の練習を発熱で欠席。翌24日から別メニューで、25日にリハビリ組とともに福岡に帰った。「最後まで残れなかったのは悔しいですね。この反省を生かしたい」と話したが、その前に大器の片りんを見せていた。

前クール最終日だった21日、B組練習試合の楽天戦で初めて対外試合に登板した。だが実は、試合前から熱が上がっていた。「投げられます」と首脳陣に直訴しマウンドに上がると、2回無失点で自己最速を更新する147キロをマーク。登板後、さらに熱が上がり早退した。泉は「なぜかいい投球ができました。周りからは『力が抜けたんじゃないか』と言われましたが、自分ではわからないです。必死に投げていたので」と笑った。支配下の新人投手では唯一、B組キャンプだったが着実に練習をこなし、大きな経験も得た1カ月だった。