2軍の千葉・鎌ケ谷で腕を磨く若手や、ケガで調整中の注目選手たちなどの近況を報告します。

      ◇       ◇

高卒5年目の日本ハム立田が新球に挑戦している。「フォークを試している。空振りをとれる球を投げることによって、三振を取りにいけたり、打ち取れることにつなげられれば」と、習得を目指している。

昨季、10月2日の西武戦(札幌ドーム)でプロ初登板。1イニングを3者凡退に抑えた。結果は出たが、本人は投球の幅の狭さを感じた。持ち球はカーブとカットボール気味のスライダー。「中継ぎの投手を見ているとみんなフォークを投げている。どうしてもピンチの場面など、あった方が(打者に対して)効果があると思う」。シーズンオフの昨年12月からフォークの試投を始めた。新たな武器とすべく、春季キャンプのブルペンでも積極的に試している。

投手としてのタイプは違うが、理想は今季開幕投手を務めるエース上沢のような落差のあるフォーク。「あれくらいの真っすぐの軌道で入っていけば空振りをとれると思う」。投球の動画を見て参考にするなど研究を重ねている。キャンプ中に行われた1、2軍合同の紅白戦(沖縄・国頭)では、打者相手に試した。主軸打者である西川は、フォークで二ゴロに封じた。「なかなかよかった。使えそうだなと思う」。今季1軍で30試合登板を目指す右腕が、新球に磨きをかけ、1軍定着を狙う。【山崎純一】