19歳のオリックス西浦颯大外野手が、2年連続沢村賞の巨人菅野撃ちで開幕スタメンをグッと引き寄せた。

2番左翼で出場し、2点リードで迎えた4回2死一、二塁。初球の内角高め、146キロの真っすぐを右翼3階席まで飛ばした。「西村監督から『初球から積極的に打ちにいけ』と言われた。直球を100%狙って勢いで打ちました。めちゃくちゃ気持ちよかったです」と喜んだ。

明徳義塾(高知)出身の高卒2年目は、現在売り出し中の左打ち野手だ。宮崎キャンプでは紅白戦を含む実戦12試合で打率2割9分7厘、5打点、1本塁打をマーク。この日は3回にオープン戦初安打となる右前適時打も放ち、巨人の絶対的エースを2安打4打点と打ちのめした。西村監督は「初球を打てたことが成長ですね」と評価。西浦は「この調子で頑張ってレギュラーを取りたいです」と力強く宣言した。【古財稜明】