楽天の助っ人右腕3人が「2枠」を巡って火花を散らす。13日に静岡で行われたDeNAとのオープン戦にアラン・ブセニッツ投手(28=ツインズ)フランク・ハーマン投手(34)宋家豪投手(26)がそろって1イニングずつ登板。3者凡退に仕留めたブセニッツとハーマンに対し、宋は1点リードの9回2死2ストライクからDeNAロペスに同点弾を浴びた。

4つの外国人枠のうち、4番候補のブラッシュと実績十分のウィーラーという野手2人は外せない状況。残る2枠を救援3投手で争う構図となっている。平石監督は「(シーズンを通して考えれば)3人とも必要」とした上で「難しいですね。最後の最後まで悩む」と開幕に向けて思考を巡らせた。

9日の西武とのオープン戦で2失点したブセニッツは、前回登板で使わなかったチェンジアップを駆使して結果を出した。「野球をやっている以上(枠の問題は)ついてくる。みんながみんな、蹴落とすような関係ではないし、自分も最後まで残れるように一生懸命やるだけ」。高い次元のサバイバルとなれば、チーム力もおのずと上がっていく。【亀山泰宏】