日本ハム近藤健介外野手(25)が“新婚&4番1号”を放った。16日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)に4番三塁でスタメン出場。6回先頭で中越えにオープン戦1号を放った。

ホワイトデー婚の発表から一夜明け、自らのバットで祝砲を放つとともに4番打者としても初アーチ。幸せオーラ全開の背番号8が、開幕4番に抜てきされる可能性も出てきた。

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新婚ホヤホヤの近藤が、自ら祝砲だ。6回先頭。真ん中高めの失投を逃さなかった。「自分のいいスイングができたと思います」。14日に札幌市在住の20代一般女性と結婚し、初めて臨んだ試合。“新婚1号”にスタンドも沸いた。初回の先制適時二塁打を含めて3打数2安打2打点。早速、新妻へいい報告ができる。「そうですね。結果が出るに越したことはないので」と笑顔を見せた。

“4番1号”でも、あった。昨季まで、シーズン中に4番起用された試合で本塁打を放ったことはなかった。この日は12日広島戦に続いてオープン戦2度目の4番。1打数1安打1打点1四球だった前回と合わせて4打数3安打3打点1本塁打と打線の中で機能している。「4番という打順に気負いせず、自分の持ち味を出せればいい」と動じず力を発揮できるタフさも強みだ。

初の開幕4番の可能性も出てきた。栗山監督は12年の就任以降、4番中田を基本線としてきた。ただ、今季は「いろんな可能性を探る」と、こだわりはない。現状は、より多くの得点を奪うための打順を追求している。指揮官は「オレがどう見ているかは、相手もいることなので」と言及は避けたが、固定概念を捨て、打線の可能性を広げる過程で、近藤の4番起用が有力な選択肢の1つとなったことは間違いない。

近藤も打撃に関しては手応え十分だ。開幕までにつぶしたい不安は「守備ですね」と即答。この日は挑戦中の三塁守備でも軽快な動きを連発したが「どこを守るにしろ、しっかりとやりたい。チームはリスクを背負ってまで試合に出してもらっているので、打撃では常に結果を残していかないといけない」。男のけじめをつけた背番号8は、チームを背負う自覚も十分だ。【木下大輔】

◆日本ハム近藤の4番 過去4試合あり、守備位置は指名打者と左翼が2試合ずつ。通算13打数3安打3打点、打率2割3分1厘。初4番は17年10月5日の西武戦(メットライフ)で、昨年は9月28楽天戦(楽天生命)10月4日楽天戦(楽天生命)10月10日ロッテ戦(札幌ドーム)の3試合あった。

▼日本ハムの開幕4番は04年の北海道移転後6人で、最多は12~18年7年連続7度務めている中田。開幕4番のシーズン最多安打は06年セギノールと14、18年中田の143安打で、最多本塁打は05年セギノールの31本、最多打点は16年中田の110打点、最高打率は13年中田の3割5厘となっている。