DeNAドラフト3位の大貫晋一投手(25=新日鉄住金鹿島)が18日、対外試合初の先発を務めることになった。

20日の広島戦、もしくは21日の日本ハム戦が有力で、ともに舞台は横浜スタジアム。神奈川出身のルーキーは「憧れだった。こんなところで先発できるなんて」と感動に浸りながらこの日、同球場で投手練習に参加した。

日体大時代に、一度だけ、横浜スタジアムで登板した経験を持つ。「でも中継ぎでした。確か3者凡退だったかと」。その試合の先発は西武ドラフト1位の松本航投手(22=日体大)だった。大学時代の後輩は開幕ローテ入りを確定させ、さらには、チームメートのドラフト1位上茶谷大河投手(22=東洋大)も、開幕ローテ入りが確実視される。大貫は「2人のことは刺激になっている。負けていられない」と強い決意で挑む。

最速148キロを軸にツーシーム、カットボール、カーブ、フォークなど多彩な変化球が武器。大崩れしない本格派の右腕として、キャンプからアピールを続けてきた。19日の阪神戦(横浜)に先発するバリオスと開幕ローテ残り1枠を争っているが、外国人枠の問題で1歩リードする。“地元”での登板で、開幕ローテの座を射止める。【栗田尚樹】

◆大貫晋一(おおぬき・しんいち)1994年(平6)2月3日、神奈川県生まれ。桐陽3年夏に県大会8強。日体大では2年春にベストナイン獲得。新日鉄住金鹿島を経て、18年ドラフト3位でDeNA入団。181センチ、73キロ。右投げ右打ち。