中日与田剛監督(53)が19日、今季の開幕投手に3年目左腕の笠原祥太郎投手(24)を指名したことを明かした。15日に本人に通達。「直接、伝えました。今年だけじゃなく、若い力で今後も引っ張ってほしい存在だから。チームにとって、開幕投手はそういう人たち」。3月上旬にはある程度、方向性を固めていた。笠原は期待に応えるように、2日のロッテ戦からオープン戦3戦連続で無失点投球を見せた。与田監督も「3試合連続でいい結果を出すとは思わなかった」とうれしい誤算で決意は揺るぎないものとなった。

この日の試合前練習後に、笠原は取材に応じた。「言われた時に実感が湧いた。がんばらないといけないと思った。気持ちが入りすぎると、空回りする。いつも通りの感じでいければ…」と心境を語った。

笠原は新潟医療福祉大から16年ドラフト4位で入団。昨年は6勝を挙げ、さらなる飛躍が期待されていた。開幕戦は3月29日のDeNA戦(横浜)。笠原にとっては、初の大役だ。