2軍の千葉・鎌ケ谷で腕を磨く若手や、ケガで調整中の注目選手たちなどの近況を報告します。

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日本ハムドラフト2位野村佑希にとっては、一流レベルを知る貴重な2日間となった。

札幌ドームのオープン戦に同行した3月2、3日のDeNA戦。3日には「7番三塁」でデビューした。2、4回には侍ジャパンメンバーのひとり、左腕今永と対戦。2打席目は内角直球にバットを折られた(ファウル)。「真っすぐのコントロール、質をとっても全然違うなと思った」。日本を代表する投手の実力を痛感させられた。

味方ベンチでも、侍ジャパンの一員である西川の姿に感銘を受けた。印象的だったのは、打席へ向かう前までの時間。「西川さんは意識が高いなと思いました。(スコアラーに)データを確認したり、1打席1打席に向かう準備が全然違うなと思った」。勝負は、打席に立つ前に始まっていることを再認識した。「(札幌ドームは)広かったですし、簡単には本塁打を打てる場所ではないと思った。ああいうところでプレーしたいな」。フル出場し3打数無安打だったが、学んだことは多かった。

現在は2軍で鍛錬を積む日々。19日のヤクルト戦(鎌ケ谷)では左中間に二塁打を放ち、公式戦初安打も記録した。自身が課題に挙げる三塁の守備でも軽快な動きを見せている。「やっていく中で成長するしかないと思う。打撃も振っていく中で合わせたり、守備も打球の数を受けたり。経験も浅いので思いきってやっていきたい」。憧れる1軍の舞台へ突き進む。【山崎純一】