巨人山口寿一オーナーが25日、都内ホテルで行われた巨人を応援する財界人を中心とした有志で構成する「燦燦会」総会に出席し、リハビリ中の長嶋茂雄終身名誉監督から寄せられたメッセージを披露した。

まずは出席者を前に「球団創立85周年となります。85年前、昭和9年ですけども、資本金50万円で設立されたというのが巨人軍の始まりでございます。当時の50万円は現在で言えば、12、13億円になるではないかと思います。こうした出資をしてくださったのは当時の財界人、大学の首脳の方々でありました。本日、こうして日本を代表する大企業の経営者の皆様、大学のトップの方々に多数お集まりくださりまして、関西からも九州からもお越しくださいまして、ジャイアンツは本当に幸せな球団であると深く感謝申し上げます」と感謝の意を示した。

続けて同会を欠席した長嶋茂雄終身名誉監督から寄せられたメッセージを披露した。

※メッセージ全文は以下の通り

「本日は読売巨人軍の門出を激励する燦燦会にご参集いただきまして、誠にありがとうございます。皆様からの励ましの一声、期待を込めた手拍子が試合で戦う選手たちにはパワーとなります。今シーズンもご声援をよろしくお願いいたします。皆様は今年の巨人軍が新しい顔ぶれを整えて、勝利を目指し、必死に戦う試合をご期待されていることでしょう。私自身も全く同じ気持ちで開幕を待ちかねています。今、巨人軍に求められているのはただひとつ、ひたすら勝利に向かって、ひたむきに戦うチームです。ペナントレースは想像される以上に過酷な戦いの連続です。監督はじめ、コーチ陣も大幅に代わりました。チームの顔ぶれも新旧入り交じって心身ともにリフレッシュをしました。この新鮮な気持ちを試合ではどのように生かしてみせてくれるのか大いに期待をしています。私も近いうちに東京ドームで、がむしゃらに戦い抜く姿を見たいと思っています。皆様もチーム一丸となって必死に戦う新しい巨人軍を見守ってください。よりいっそう力強い応援をお願いいたします。巨人軍終身名誉監督 長嶋茂雄」