プロ野球はいよいよセ、パ両リーグが29日に開幕します。日刊スポーツ評論家陣に、今年のペナントレースを占ってもらいました。第1弾はセ・リーグ編です。佐々木主浩氏は、古巣DeNAは投手陣の復調がカギを握ると指摘します。

 

◆佐々木氏の予想

<1>巨人 <2>DeNA <3>広島 <4>ヤクルト <5>阪神 <6>中日

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セ・リーグで注目しているのは私の古巣であるDeNA。去年なかなか結果を出せずに苦しんだ選手が、どれだけ戻ってくるかによって順位が変わってくる。今永(昨年4勝11敗)、石田(同3勝7敗)、浜口(同4勝5敗)の左3本に井納(同6勝3敗)。彼らに本来の投球が戻ってくるのであれば優勝の可能性も出てくる。

このチームは不確定要素が多い。昨季チームトップの11勝を挙げ、今季は開幕最有力とされていた東が左肘違和感でキャンプは2軍。開幕には間に合わず、実戦復帰は4月以降ということで、それがチームにどう影響するか。もともと筒香、宮崎、ソト、ロペスという打線はリーグでも有数の破壊力を誇る。投手陣がはまれば優勝まであるし、はまらなければ5位もある。振れ幅の大きいチームといえる。

全体的に見ると、広島から丸を獲得するなど、巨人の補強が良かった。吉川尚、坂本勇、丸、岡本とある程度、計算できる打線だ。投手陣で吉川光らがしっかりしてくれば、やはり優勝候補の筆頭といっていいだろう。

巨人とDeNAがトップ2で、そこから予想が難しくなっていくのが今年のセ・リーグ。私の東北福祉大時代の後輩である矢野監督が率いる阪神は打線が少し厳しいか。とはいえ最下位に予想した中日以外は実力が伯仲しているし、面白いペナントレースになりそうだ。

<昨年順位おさらい>

<1>広島   82勝59敗2分け 721得点651失点

      7ゲーム差

<2>ヤクルト 75勝66敗2分け 658得点665失点

      6・5ゲーム差

<3>巨人   67勝71敗5分け 625得点575失点

      1・5ゲーム差

<4>DeNA   67勝74敗2分け 572得点642失点

      4ゲーム差

<5>中日   63勝78敗2分け 598得点654失点

      1ゲーム差

<6>阪神   62勝79敗2分け 577得点628失点