中日がDeNAとの開幕戦で1031日ぶりの貯金を狙う。

初陣を翌日に控えて敵地、横浜スタジアムでナイター練習を行った与田新監督は「かなり緊張してきた。普段の気持ちで向かっていく。ファンをがっかりさせないようにしたい」と表情を引き締めた。

中日は2年連続で開幕黒星発進。この2年間は勝率5割こそあったが、貯金に至っては16年6月1日の交流戦ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)での勝利を最後になく、たった1試合とはいえ勝てば久々の貯金になる。

“最後”の貯金を作った試合で活躍したのが堂上だ。7番遊撃で先発出場し、先制の適時打を含む3安打猛打賞で貢献した。その堂上はプロ13年目で初の開幕スタメンが濃厚だ。「秋からやってきたことを出せている。自信を持って試合に臨める。めちゃくちゃ緊張すると思うけど、自分がやれることをやる」と、大役への決意を口にした。

V奪回を掲げる与田竜は、堂上だけでなく、阿部、加藤らフレッシュな顔ぶれを交えスタメンを組む。「いろんな選択肢があってもできることは1つしかない。迷わないことを自分の中に課している」。指揮官は開幕戦を託したニューフェースたちが、1勝目への起爆剤になることを願った。【伊東大介】