巨人先発のテイラー・ヤングマン投手(29)が公式戦初対戦の広島打線を6回4安打1失点に抑え、今季初勝利を挙げた。白星は昨年7月17日阪神戦以来、256日ぶり。

立ち上がりは制球に苦しんだ。ひっかけ、抜け球が目立ち、ボール先行の投球が続いた。それでも、カット気味に動く速球とカーブで緩急をつけて打ち取った。走者を背負ってから課題のクイックモーション、けん制も無難にこなし、足も封じた。

5回まで毎回走者を背負いながら要所で粘り、4回の鈴木の1発のみの最少失点で99球を投げきった。

託された開幕2戦目のマウンドで、しっかりと役割を果たし「今日の試合を非常に楽しみにしていた。最初、立ち上がりは(フォームの)タイミングが合わなくて苦労したけど、途中から修正できた。(クイックモーションも)春季キャンプから練習してきたことが徐々によくなってきて、今日の結果になったと思う」と振り返り「自分のピッチングができて、チームが勝ったことが大きい」と喜んだ。

来日1年目の昨季は開幕からファーム生活が続いた。1軍初登板初先発の7月1日中日戦で初勝利をマーク。そこから連勝を重ね、来日1年目の外国人では88年ガリクソン以来、30年ぶりの来日初登板から3戦3勝を記録した。7月25日ヤクルト戦で打球を左手に当て骨折。痛い離脱を経験したが、2年目の今季はキャンプからアピールを重ねて、開幕ローテ入り。チャンスをものにし「毎試合いいピッチングを見せて、チームに貢献することを目指して頑張りたい」と今後の活躍も誓った。