西武森友哉捕手が今季1号となる3ランを含む4安打4打点で、打率と打点のリーグ2冠に浮上した。山賊打線をけん引し、今季両リーグ最多の19安打16得点、チームを5割復帰に導いた。

3回2死二、三塁、日本ハム金子の真ん中へのチェンジアップを逆方向の左翼席へ。「(先発)今井のいい援護になってよかった。しっかり振り切れたし捉えられたと思います」。三塁打ならサイクル安打という8回の第5打席は惜しくも二塁打も「狙ってないですよ」と充実の表情だ。

好調の要因を問われても「わかんないっす」と困り顔だが、辻監督は「技術もあるし、今年は本塁打にこだわらず追い込まれたら逆方向に打てている。捕手という難しいポジションでも打席で集中できている」と見る。「打率と打点は大事かなと思います」。170センチの小さな2冠の勢いは、まだまだ続きそうだ。