大院大がわずかながら優勝の望みをつないだ。1-2の6回に押し出し四死球と暴投で3点をもらって逆転。エースの打田(うった)雷樹投手(3年=日本航空石川)が8回2失点と力投した。

打田は自己最速を更新する145キロをマークし、今季4勝目。3年春の段階ですでに203回1/3を投げており、成長途上だ。「5回に監督から気合を入れ直せと言われ、ギアをもう1つ入れました。今年はタイトルを狙っている。勝ちにこだわりたい」と意気込みを示した。

昨年は春5位、秋6位。だが今春は大商大には勝ち点を譲ったが、昨秋Vの京産大に連勝するなど盛り返している。5日に大商大が勝てば優勝は消滅するが、今年1月に就任した米沢秀典監督はあきらめていない。「うちはもう絶対、負けられない。残り全部勝ってこそ去年とは違うと思わせられる。大商大を倒そうと思って、今トーナメントという気持ちでやっている」と気合が入っていた。