日本ハム有原航平投手(26)の開幕からの連勝が「4」で止まった。同点の5回2死満塁。思いとは裏腹に、ボールは乱れた。

ロッテ井上を2球で追い込み、3球目。「低めに投げようという意識で、ああいうボールを投げてしまった。反省したい」。ワンバウンドしたフォークは、捕手の後方へと転がった。今季初の暴投で、痛恨の勝ち越しを許した。

2死二、三塁となった4球後にも、再びフォークがワンバウンドした。「ボールの選択自体は間違っていないと思う」と話したが、連続暴投で追加点を献上。無情な結果に、腰に手を当てて苦笑いを浮かべるしかなかった。

元チームメートの岡、レアードにも1発を浴び、6回7安打5失点。登板前の時点で12球団トップの0・51だった防御率は、1・54まではね上がり、守り続けてきた頂点から陥落。通算7勝1敗と好相性だったZOZOマリンで、今季初黒星を喫した。

栗山監督は「球が悪かったわけじゃない。いろんな絡み合いの中で(勝ち負けが)あるので」と、おもんばかった。勝利すれば、球団歴代監督単独2位となる通算527勝目だったが、節目の白星は本拠地5連戦がスタートする8日オリックス戦(札幌ドーム)以降に持ち越しとなった。有原は「捕手を信頼しているし、これからもああいう場面でしっかり投げていきたい」と前を向いた。リベンジの舞台へ、エースは屈しない。【田中彩友美】