チーム屈指の安定感を誇った阪神先発の青柳晃洋投手がヤクルトの術中にはまった。

つまずいたのはゲーム開始直後だった。先頭太田が試みたセーフティーバント。正面に転がった打球を青柳が一塁へ送球も“大暴投”になった。三塁進塁を許すと、続く山崎に左前適時打を浴びた。その後も雄平の左犠飛で2点目を献上し、初回2失点。4回には村上に左越え2ランを浴び、4回4安打4失点で3敗目を喫した。

青柳は悔しそうな表情を浮かべた。「自分のエラーをきっかけに先制されてしまい、その後も粘り続けたかったのですが、早いイニングでマウンドを降りてしまった。先発の役割を果たせなかった」。この日のツバメ打線は野手8人中、6人が左打者。初回から小技を絡めるなど、対策を講じられた。

矢野監督は「相手もいかに青柳を攻略するかというところで、いろんなことをしてくる。次に向けての課題というのは見えたと思う」と、明確になった課題克服を促した。現在、4カード連続勝ち越し中。前カードのDeNA戦に3連勝して乗り込んだ神宮だったが、波に乗れなかった。【桝井聡】

▽ヤクルト太田(1回、先頭で投前にバントを決め失策を誘って三塁へ)「最高のバントができた。立ち上がりを崩せた。うまくつながることができた」