ロッテ福浦が投げて打って地元で躍動した。イースタン・リーグのヤクルト戦(千葉・習志野市、第一カッター)で、まずは試合前のピッチセレモニーに登場。習志野高3年夏に敗れた思い出の球場に、26年ぶりの“登板”。左腕からクロスファイアで右打者の内角へ投げ込んだ。駆けつけた同校野球部の同期16人とも再会し「ちょっと緊張したけどストライクが入ってよかった。夜は同窓会かな」と笑顔を見せた。

「投手・福浦」を終えるとすぐ「打者・福浦」の準備だ。同点の6回1死二、三塁で代打に立ち、ヤクルト館山から勝ち越しの2点中前打を放った。一挙10得点のビッグイニングにつなげ、高校の後輩でもある古谷にプロ初勝利を付けた。習志野の地で、習志野高OBが活躍したまさに習志野デー。決勝打に「ヒットコースにいってよかった」と話し、古谷を「次は1軍だな」と激励。投手で始まり、安打製造機の仕事を果たし、最後はコーチの顔も見せる長い1日が終わった。【鎌田良美】