近鉄OBの梨田昌孝氏(65=日刊スポーツ評論家)がセレモニアルピッチに登場した。この日は「KANSAI CLASSIC 2019」と銘打たれたシリーズの2戦目。99年近鉄時代の背番号「73」のビジターユニホームを着て登場。打席にはオリックス吉田正尚外野手、若月健矢が捕手を務めた。

惜しくもワンバウンド投球となり、「ちょっと残念。コントロールには自信があったんだけど。同じ『マサタカ』同士でちょっと警戒してしまったのかもしれない」と笑顔で振り返った。

99年は近鉄の2軍監督として、このユニホームを着用していた。「僕はどっちかというと赤が好きだった。ビジターユニホームは奇抜な発想だったし、『OSAKA』と入っているのも大阪に1チームしかないということで作ったユニホーム。思い出深い」と感慨深げに語った。

現状最下位と苦しむチームについて、「ちょっと8回がね。山本が先発に回った分、ちょっと苦しんでるように見える。先発も含めて投手力はあると思う。8回をしっかりすればね」と言及。「打線も故障者が出たりしているけど、今年のパ・リーグは抜けているチームがない。交流戦くらいまでに(勝率)5割近くまでいっておけば、交流戦でなんとか(上位に)割り込んでいけると思う。5つ、6つ貯金があれば3位になれると思う」と今後の巻き返しを期待した。

◆梨田昌孝(なしだ・まさたか)1953年(昭28)8月4日、島根県生まれ。浜田から71年ドラフト2位で近鉄入団。捕手としてベストナイン3度、ダイヤモンドグラブ賞4度。68年に引退し、93年にコーチで近鉄復帰。00年に監督に就任し、翌01年リーグ優勝。04年、近鉄球団消滅とともにユニホームを脱いだ。08年から日本ハムを率い、09年リーグV。11年に勇退し、16年から18年途中まで楽天の監督を務めた。