周平が打撃の神様、イチローに並んだ! 中日高橋周平内野手(25)が、プロ野球記録となる月間8度目の猛打賞をマークした。

2回の第1打席で高梨から左翼へ二塁打を放つと、4回先頭の第2打席は3号ソロ。2点を追う5回1死満塁の第3打席は、二塁山田哲のグラブを弾いて中前に達する同点打を放ち、モヤの決勝3ランにつなげた。

「結果を出せているから、いいのではないですか」。高橋はまず、今季初の同一カード3連勝につながった結果を喜んだ。個人記録は「そこは気にはしていません。1日1本打つのは難しいので」と振り返った。 ただプロ野球史を振り返れば、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。セでは1951年(昭26)9月の巨人川上哲治、54年3月の中日西沢道夫ら、パでは96年8月のオリックス・イチローら。中日は今月、28日からのDeNA3連戦、31日の巨人戦と4試合を残しており、現在の好調ぶりならプロ野球記録を更新する可能性は十分ある。

4月の猛打賞は2度で、23試合で月間打率は2割2分1厘。20日ヤクルト戦から30日巨人戦までの9試合はヒット2本と、下旬はバットが沈黙した。当時と比べ「打席の中の感覚が違います」と、5月は確かな自信とともに打席に立つ。

ヤクルト、オリックスの3球団が競合した11年ドラフト1位。8年目の今季、与田監督から直々に、キャプテンに指名された。「(チームを)引っ張るというより、そういうふうに見られている意識をしっかり持って。あとは元気を出し、明るくやりたい」と自覚して乗り出したシーズン。記録に残る打者になろうとしている。【堀まどか】