コンディション不良で2軍調整中の阪神ピアース・ジョンソン投手(28)が、リーグ戦再開の29日中日戦(ナゴヤドーム)から1軍復帰する見込みとなった。

この日は鳴尾浜球場で、7日の登録抹消後初めてシート打撃に登板。小宮山相手に20球を投じ、続いて日高2軍育成兼分析担当コーチに9球を投げたが、安打性の当たりを許さなかった。

「自分としては、本当に気持ちよかった。打者との対戦が久しぶりだったので、出来て良かった」。直球の最速は150キロ超を計測し、武器のパワーカーブもさえた。「きちんと100%できる状態にしないと、チームに迷惑をかけてしまう。いい状態になって戻っていきたいと思います」と慎重に話したが、状態は上がってきた様子だ。

今季新加入したジョンソンは、開幕から不動のセットアッパーとして活躍し、登板28試合で防御率0・64の好成績。だが抹消後はチーム成績が下降するなど、あらためて存在の大きさが浮き彫りになった。

矢野監督は「ここまで来たら無理させても、その後長引いても困る。現状、投げたのはプラス。現状では明日、明後日はあまり考えていない」と説明。あと2試合の我慢。頼もしい助っ人が帰ってくれば、ブルペンは安定感を取り戻す。【磯綾乃】