「マイナビオールスターゲーム2019」の第1戦(東京ドーム)に先発する全パのソフトバンク千賀滉大投手(26)が、14年に日本ハム大谷がマークした球宴最速162キロに挑戦する。

東京へ移動する福岡空港で「スピードコンテストができる機会はあまりない。スピードガンと対決してきます」と笑顔でハッキリと口にした。自然と意識するのは5年前の記録だろう。

今季は開幕戦の1球目に自己最速を更新する161キロを計測し、2球目にも再び出した。その後は先発ローテーションを守り続け、15試合でリーグ最多タイの9勝。「今は出ても160キロくらいですかね」。疲れはある。ただ、チームが交流戦明けに10勝2敗と大きく勝ち越したため、当初のプランから変更となって4日楽天戦から中7日と休養十分で球宴に臨むことになった。「東京ドームもヤフオクドームと同じトラックマンだから(球速が)出る可能性もある。2イニング目はへばって試合をつくりにいくかも」と、初回に全てを懸ける。同学年で楽しみにしているヤクルト山田哲らとの対決で、千賀のアドレナリンが湧き出るはずだ。

初出場の13年は2イニングで4者連続を含む5三振で無失点。最速は154キロ。17年は2回で2三振も無失点。最速は151キロだった。体を大きくし、球速もアップした今季はどんな投球を見せてくれるのか。ファン投票と選手間投票で選ばれた千賀が、新たな伝説をつくる。【石橋隆雄】