中日先発大野雄大投手(30)のおとこ気も勝利に結びつかなかった。

大野雄は2回小園の打球を右膝に受け、いったんベンチへ。テーピング治療後にマウンドに戻り、5回4安打1失点で後続にバトンを渡した。

今季最短の5回、最少の83球での降板を大野雄は悔やんだ。「打撲です。腫れています。(打撲後は)クイック気味にして衝撃を与えないように投げたが、もう少し投げられれば良かった」。1イニング、1球でも長く投げることにこだわってきただけにリリーフ6人に負担をかけたことを悔やんだ。「かなり痛みもあったと思う。無理もさせられない。あの中でよく投げてくれた」と、与田監督は左腕を称賛した。

8回1点を返され、9回に新守護神岡田が同点に追いつかれた。延長10回には1死二、三塁から阿部がセーフティースクイズを決められず、最後は7番手祖父江が、安部にサヨナラ弾を被弾。今季8度目のサヨナラ負けで4連敗を喫した。「継投がうまくいかず、攻撃のサインもうまくいかなかった。こちらの責任だ」。指揮官は反省の弁を口にしてバスに乗り込んだ。