敗れればマジック消滅の可能性があった巨人が、逆転で広島を破った。

原辰徳監督(61)は「結果的に先制されて嫌なムードはあったんですが、見事にね。(5回は)小林が先頭バッターで(出て)、それで上位に回ったというところが非常に良かったと思いますね」

不調に苦しんでいた亀井が5回に23イニングぶりの得点となる適時打を放つと、6回には2ランを右中間スタンドにたたき込んだ。指揮官は「このところ非常にジレンマというかね、じたんだを踏みながらね、ベテランとはいえやってましたけど、非常に今日の価値ある2本、ヒット、ホームランでしたね。価値ありましたね」

前日にコンディション不良で途中交代した坂本勇には逆転2ランが飛び出した。

「万全ではないんですけどね、もう何て言うか、やっぱあれぐらい、プレッシャーのかかる場面でも自分のスイングができるというね、他の選手もあの姿というものに対してね、何か勉強になったというかね。プレッシャーがかかる場面でもあれぐらいの自分のスイングができるというのは、素晴らしかったと思いますね」

状態は試合前に確認。

「まあ、本人ができるという状況だったものですから、よし行こうと。今日に関しては3打席、あの場面でグッドジョブというところですね」

先発菅野は7回まで2失点で粘った。

原監督は「先制点を許した。2点目もホームランでというのは、本人の中ではこれ以上与えないぞというところはあったのではないでしょうかね」と言った。29日は広島は大瀬良が中5日で先発。

「もうこの時期にくるとどこのチームも必死にくるわけですから。当然ジャイアンツもその気持ちに負けない気持ちで戦っていきたいと思います」。