西武中村剛也内野手(36)が、自身のプロ野球記録を更新する通算20本目の満塁本塁打を放った。

3回2死満塁、弓削から左翼席最前列に飛び込む28号逆転のグランドスラム。メジャーでもルー・ゲーリッグら3人しか到達していない大台でチームを4連勝に導いた。12球団最速の70勝到達で1ゲーム差で追うソフトバンクのマジック点灯を、またも阻止した。

1点を追う3回2死、運命に導かれるかのように背番号60が、満塁で打席に入った。「今日に限ってはさすがに『またか』って思いましたよ。ちょっと半笑いになっちゃって」。3日連続の満塁での打席で、弓削の3球目、内角カーブを引っ張り「手応え的には詰まったけど、しっかり振り切れた」と振り返った。

今季の満塁の場面では32打数17安打の打率5割3分1厘、4本塁打、49打点と抜群の強さ。「なんとか1日1回は仕事をしようと思っているので」。満塁男が3夜連続で、淡々と大仕事をやってのけた。