ソフトバンク工藤公康監督(56)が、2年ぶりのリーグ優勝奪回へ向け、改めて柳田へ期待を寄せた。

前日12日には2位西武を破り、優勝マジック12を点灯させた。この日は14日からの日本ハム3連戦(14、15日札幌ドーム、16日旭川)へ向け、羽田から空路札幌へ入った。

札幌市内で行われた投手練習を見守った工藤監督は「残り12試合、こういう中で戦えるのは野球冥利(みょうり)に尽きる。負けられない戦いが続くので、みんなで勝ちにいく」と言葉に力を込めた。チームの柱柳田は、9月10試合で打率1割6分2厘、1本塁打、2打点と不振に苦しんでいる。前日12日西武戦では3番から5番に打順が変わったが、8回には無死一塁から右前安打。10打席ぶりの安打は一、三塁にチャンスを拡大し、貴重な2点目につながる安打となった。

工藤監督は「本来よりも(左膝裏肉離れから)早く復帰をして無理をしてもらっている。今まで通りやってほしい。(打線にいると)相手へのプレッシャーが違う」とこれまでと変わらぬ信頼を口にした。「打線はその日によって組み替える」と、今後も調子に合わせて、一番つながるように大胆に組み替える。柳田が復調すれば、優勝へ向け一気に勢いが増す。【石橋隆雄】