日本ハムが17日のドラフト会議の指名候補として東海大札幌の小林珠維(じゅい)投手(3年)をリストアップしていることが9月30日、分かった。

小林は最速150キロ右腕で、今春は高校日本代表候補にも選出された。今夏は南北海道大会でベスト4に進出。3年間を通じて甲子園出場は果たせなかったが、投手としては183センチ、86キロと恵まれた体格から繰り出すストレートが武器。さらに長打力のある力強い打撃も魅力だ。球団関係者も「投げる方も打つ方もいい」と投打両面で評価している。

小林は小学6年生の時に日本ハム・ジュニアに選抜され、年末恒例の「NPB12球団ジュニアトーナメント」に出場したことがある。同ジュニアからプロ入りしたのはDeNA砂田らの例があるが、日本ハムが出身選手を指名した例はなく、実現すれば球団史上初めてのケースとなる。

今春の高校日本代表1次候補合宿では日本ハムが1位入札を公言する大船渡の佐々木朗希投手、星稜のエース奥川恭伸(ともに3年)らと練習したことで「もっと上を目指したい」とプロ入りへ大きく気持ちを動かしたという。日本ハム以外も興味を示している好素材。日本ハムが北海道の高校生を指名すれば、07年高校生ドラフト7巡目で指名した旭川南の浅沼以来、12年ぶりとなる。17日のドラフト会議までに指名戦略を慎重に練ることになりそうだ。