球界を代表する128勝右腕へ「弟子入り」を志願した。日本ハムからドラフト2位指名を受けた東海理化・立野和明投手(21)が23日、愛知・豊川市内の同社で指名あいさつを受けた。

チームメートとなる、同じ右投げの金子の名を挙げ「投球術、抑え方、配球。変化球をどう投げているのか。(自分は)シュート系(の球)がないので聞いてみたい」と対面を心待ちにした。

社会人野球を3年間経験してのプロ入りは、自身と重なる部分もある。持ち球は最速152キロの直球にカーブ、スライダー、カットボール、スプリット。「見ながら、聞きながら吸収したい」と、多彩な変化球を操る金子の教えを受けてシュートを覚え、さらに投球の幅を広げたい考えだ。「やっぱり(社会人で)3年やってきた先発」と、即戦力としてローテーションの一角を目標とする。

あいさつに訪れた熊崎スカウトは「まだまだ伸びしろはある。十分そういうふう(金子のように)になれるぞ、という話はしました」と期待する。立野は「全体的にまだもの足りない」。来春までにさらにレベルアップし、プロの世界へと飛び込む。【山崎純一】