西武渡辺久信GMが即座に反応した。ソフトバンク福田秀平外野手がFA権行使の一報を受け、獲得に「行く」と明言。「FAで手を挙げたからには、一番必要としている球団に行くのがいいと思う。ウチは今、一番必要としている球団」とラブコールを送った。リーグ3連覇に必要な戦力として、5年ぶりのFA補強に動く。

今季はレギュラー陣がほぼ固定され、8選手が規定打席に到達。一方で控えとの力の差は大きく、ソフトバンクとのCSファイナルステージでも選手層の違いを痛感させられた。獲得となれば、山賊打線の一員として、戦力の底上げを大きく図ることができる。同GMは「(福田には)ウチもやられている印象が、自分が監督のときも含めて持っている」。実際に監督時代の11年は菊池、石井一、西口、岸から安打を放っており、西武戦の打率は3割4分1厘を誇っていた。

投手補強については、すでに松坂、牧田の調査を進めているが、野手では福田が補強の1番手。即座に名乗りを上げるほど、評価は高い。主軸の秋山が近日中に海外FA権の行使を表明する見込みだが、その去就にかかわらず「ウチには必要な選手」。11月3日の交渉解禁と同時に猛アタックする。