規格外の“破壊力”で「岡本さん」を目指す。巨人ドラフト3位の常総学院・菊田拡和内野手(18)が、茨城・土浦市内の同校で指名あいさつを受けた。身長182センチ、体重94キロの体格から同校史上最多の通算58発をマーク。「岡本さんのような右の大砲になれるように。(持ち味は)長打力と明るさ。ファンの方にかわいがられ、応援される選手になりたいです」と目標を掲げた。

長打力や得点力などを“破壊力”と例えるが、菊田は言葉通りの破壊力で度肝を抜いた。2年時の朝練ではティー打撃用のネット、その先の防球ネットを突き破り、バックネット裏の部屋の強化ガラスを破壊。フリー打撃では中堅のスコアボード上部のアウトカウントに打球が直撃し、1アウト目を破壊した。3年春の県大会では、バックスクリーンを越える規格外のパワーで破壊を回避した。

母の手料理とトレーニングで鍛え上げた。「一番はケツです」とアピールした尻は111センチ。胸囲は1年前の計測で100センチ、太ももは右65センチ、左63センチと既にプロでもトップクラスで、目標の岡本をほうふつとさせる。本家は強靱(きょうじん)な下半身を持ち、2年連続でスーツのズボンを破壊。「僕も服が破けるくらい、鍛えたいです」と気合を入れた。【久保賢吾】

◆菊田拡和(きくた・ひろかず)2001年(平13)7月23日生まれ、茨城県土浦市出身。小1から野球を始め、常総学院では1年夏からベンチ入り。3年夏は県大会準々決勝で敗れ、甲子園出場なし。高校通算58本塁打。182センチ、90キロ。右投げ右打ち