ロッテが、福岡市内でソフトバンクからFA宣言した福田秀平外野手と初交渉を行った。交渉は非公開で、日程と「福岡市内で」としか明かされていなかった。都内に戻り取材に応じた松本球団本部長は「しっかり説明できた。集中したかったというのがあるので」と説明。並々ならぬ熱量で臨んだ。

3日の交渉解禁から、西武、中日、そして6日にヤクルトと交渉。4球団目となったが、最大限の評価を示した。「走攻守全ての評価を丁寧に説明した。(条件は)他球団と同じくらいは出させてもらっている」と具体的な数字こそ明かさなかったが、4年4億程度の条件を提示したとみられる。同本部長がスカウティングスーパーバイザー時の06年に当時多摩大聖ケ丘3年の福田の元を訪れていた経緯もあり「最初に向こうからいってくれた。18歳の時から評価していたことを説明できた」と好感触を得た。

外野陣は荻野が34歳、清田が33歳、角中が32歳と平均年齢が上がっている。また、球団は下克上で日本一に輝いた10年以来、歓喜の瞬間から遠ざかっており優勝経験のある選手は魅力的だ。「戦力的プラス優勝経験がある。そういう説明をして分かってもらえたと思う」。井口政権3年目の悲願の優勝に向け、粘り強く交渉を続けていく。