目標は1億円プレーヤーだ。日本ハムのドラフト2位、東海理化・立野和明投手(21)が8日、愛知・豊川市内の同社で入団交渉を行い、契約金7000万円、年俸1100万円で仮契約を結んだ。最速152キロを誇る本格派右腕は、一流プレーヤーの証しともいえる年俸1億を目指すと宣言し、高級外車マセラティ購入を目標に掲げた。(金額は推定)

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立野がひそかに描いている未来予想図を明かした。「小さい頃からずっと思っている。それしかないです。誰もが思っていることだと思うので」。将来の目標を1億円プレーヤーと掲げ、一流プレーヤーへの仲間入りを目指すと誓った。

即戦力と期待されるだけに推定年俸1100万。「実感は沸きますね。小さい頃、僕がそういうのをもらえるというのが想像できていなかった。いざ(何かを)買うとなるとこわくて買えない」と笑う。報道陣から将来乗ってみたい車は、との問いかけに「外車に乗ってみたい、憧れです。(乗るとしたら)マセラティですね」と口にし、高級外車のハンドルを握る日を夢見た。

高卒で入社した自動車用部品を手がける同社で、ライン作業を行い電子キーなどの製造に携わった。実は「車はあんまり興味ないんですけど…」と苦笑いを浮かべる場面もあったが、プロ野球の世界へ行くという目標はしっかりと持っていた。

社会人2年目に購入したという車はトヨタ製のSAIだった。中古で160万円ほどで手に入れたが、この頃からプロ入りを見据えていた。「新車は買う予定がなかったんですよ。あと2年でプロに行くと考えた時に、2年しか乗らないと決めていたので、なんでもいいかなと思って」。

先発ローテーション入りを狙う右腕は「(1億円到達の)目標は4年目くらいで。でもまずはチームの顔になりたい」と力を込めた。一流プレーヤーへの階段を駆け上がる。【山崎純一】