侍ジャパンの「どすこい右腕」山口俊投手が、栄冠を奪い取る。17日、エースとして今大会チーム最多の3戦目の先発マウンドに上がる。宿敵韓国との決戦へ「相手どうこうではない。傾向とかありますけれど、まずは自分のスタイルを前面に出していけるようにやります」と鼻息を荒くした。

1次ラウンド、スーパーラウンドの初戦を任された。ともに4回を投げ、ベネズエラ戦は1失点、オーストラリア戦は2失点。チームは勝利も自身は未勝利にとどまり「真っすぐが軸。緩急がキーになってくる。恐れずに真っすぐ、カーブ、勝負球のフォークも交えてやっていけば結果も変わってくる」と再確認した。勝利投手となれば、主要国際大会初勝利となる。投手陣は総力戦で臨戦態勢を整えるも「その中で1イニングでも長く投げたいというのは、先発をやっている以上、ある。チームを含めて、自分自身も最高の結果になれるようにやっていきます」。千秋楽は世界一で締めくくる。【為田聡史】