楽天青山浩二投手(36)が来季のフル回転を誓った。25日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、2000万円増の年俸7000万円でサイン。

14年目の今季は12、15年の61試合を更新する62試合に登板。リード、ビハインドの場面に関係なくマウンドを任せられ、2勝4敗16ホールド(ホールド)、18Hポイント、防御率2・70と安定感を示した。8月14日のソフトバンク戦では史上41人目の600試合登板を達成。衰え知らずのベテランは「1年間、どこでも投げてくれてありがとうと言っていただいた」と高い評価に納得の表情を見せた。

「キャリアハイで、まだまだ投げられるかなという気持ちになれました」と自信もつかんだ。来季目標にも「どこでも」を掲げた。「どこでも投げるというスタイルは変えずに、1日1日ベストを尽くすために、しっかり準備していきたい。1年間1軍にいてチームをカバーしたい。その結果またキャリアハイを出せたら最高かな」と、新球カットボールにも挑戦中。左打者への内角でファウルを誘い、カウントを稼ぐ狙い。終盤戦に使い始めたチェンジアップにも手応えを感じており、進化を止めない。

14年の1億円をピークに、一時2000万円まで下がった年俸も再び右肩上がり。「しっかり仕事をしなきゃいけないという思いが強い。今年以上に気を引き締めて臨みたい。優勝という強い目標があるので、そこにボクも加わっていきたい」と決意を新たにした。(金額は推定)【野上伸悟】