黄金コンビで最強投手陣リード!! 阪神西勇輝投手(29)と梅野隆太郎捕手(28)が27日、MBSテレビ「戦え! スポーツ内閣」(12月11日午後11時56分から放送予定)の収録に参加し、来季の優勝を誓った。バッテリーで今年のゴールデングラブ賞に輝き、自覚十分に言い切った。

西 Aクラスだったけど優勝できなかった。ジャイアンツに勝って阪神が1位になれるように。先発陣も結構、若い投手が多い。自分が引っ張っていけるように頑張っていきたい。

梅野 優勝するために投手力はすごく大事。いつの間にか自分より年下の投手がすごく増えて引っ張っていかないといけない。西さんが今年貯金して勝ちを増やしていけた。そういう投手をどんどん作っていく。

オリックスからFA移籍1年目の西と梅野は以心伝心。この日も何度も質問に同じ回答を書いた。秘話も披露。西が「(梅野は)骨折してからの方が成績がガッと上がって、夏場にちょっと下がった。結構へこんでいたので『ヒット1本打ったら1万円で通算本数分の時計を買ってあげる』と」と明かすと、梅野も「115本です。モチベーションめちゃめちゃ上がった」と腕まくり。自己最多の年間安打数を重ね、115万円の高級腕時計をゲットだ。

阪神では過去に金本知憲氏の先発陣との高級腕時計を巡るゲームが恒例だったが、久々の太っ腹エピソードだ。この日、梅野は「ロジェ、ヴァシュロン、ロレックスだったり。せっかくなので悩みたい」と笑顔。全力でリードし、西を10勝に導いた勲章だろう。今季、投手陣は12球団トップのチーム防御率3・46だった。青柳、高橋遥、望月ら期待株も多い。「顔も似ている」と口をそろえる名コンビが来年もリーダーシップを発揮。05年以降、縁遠い頂点を狙い、止まったままの時間を動かすつもりだ。【酒井俊作】

<阪神過去の主なニンジン作戦>

◆野村克也監督 エースへの成長を期す福原に00年オフ、「来年15勝できるかかけようか。できたらベンツをやる」と持ち掛け、奮起を促した。南海時代には江本孟紀に「20勝したらおれのリンカーンをやる」と発破をかけたことも。

◆金本知憲 06年オフ井川のメジャー移籍を受け、投手陣の発奮を促すため開始。07年福原14勝、安藤は13勝など目標を設定してクリアすれば高級腕時計、最低ノルマ10勝未満なら丸刈りなどといったゲームを行った。

◆西岡剛 大阪桐蔭の後輩、藤浪が入団した13年に「2桁勝利を挙げれば、スーツを買ってやる」。見事10勝した藤浪は、トムフォード製の高級スーツをゲットした。