日本ハム堀瑞輝投手が、新戦術査定で大幅アップを勝ち取った。28日、札幌市内の球団事務所で契約更改に臨んだ。約2倍となる1140万円増の2100万円。「チームの順位もあったので、1600万円くらいかなって思っていましたが…。僕としては満足です」と笑顔でサインした。(金額は推定)

救世主として奮闘した。先発不足の事情からチームが導入した、抑えを1イニング限定で先発させる「オープナー」をアレンジした「ショート・スターター」に、加藤と抜てきされた。堀は中継ぎ、加藤は先発での評価基準にあたる。堀は「試合数がダントツに増えていて、新しいことをやってくれた」と評価された。

堀の場合、登板前日に「ショート・スターターだから」と言われると複数イニングでの登板を意味し「オープナー」だと1イニングだったという。「いろんなことをやってもらって評価している、と言われた。難しいことを、しっかりやれたのは良かった」と納得した。

吉村GMは「開幕の時点で、栗山監督らチーム全体で(評価基準は)決めてあった。チーム方針、戦術に応じた評価をした」と説明。来季も同起用法を提案されたが、堀は「接戦の中で、出て行くやり応えがある」とリリーフを希望。万能型左腕の来季に注目だ。【田中彩友美】