広島が育成強化を目的とした「投球フォーム解析グループ」を新設することが30日、分かった。

既に導入している投球の軌道や回転数が計測できる「ラプソード」をフル活用し、データをもとに強化促進を狙うもの。松田オーナーは「(選手を)正しい状態に戻すか、変化をさせるグループ。3軍のスタッフはどういう数字が出てくるのかを把握しておかないと」と明かした。

新グループはコーチ、スコアラー、トレーナーらで形成される方向だ。投球時のリリースの高さや手首の角度、ボールの握りなどを個々で登録し、回転数や回転軸を分析。映像やデータを各担当で共有し、より効果的なものを取り入れ、新たに必要となるトレーニングを実施するという仕組み。同オーナーは「個人の言葉で言うのと数値的に説明するのとでは、ちょっと変わってくるんじゃないかと」と話す。

リハビリ組や高卒1年目選手が属する3軍強化に加え、1、2軍選手の調整にも生かされる。グループ新設の心構えについて松田オーナーは「1人の選手に対して、真剣に向き合っていくこと」と説明。個々の能力を最大限に引き出し、より盤石な育成基盤を作り、チームの底上げを進めていく。