今季現役を引退したイチロー氏(46=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が結成した草野球チーム「KOBE CHIBEN」の初戦が1日、ほっともっとフィールド神戸で始まった。対戦相手はイチロー氏がファンという智弁和歌山の教職員チーム。

イチロー氏は現役時代に慣れ親しんだ背番号51ではなく1番を背負い、投手を務める。「KOBE CHIBEN」のユニホームは白とブルーを基調にしたシンプルなもの。

イチロー氏は試合前、外野でキャッチボールを行い背面キャッチも見せた。スタンドには両チームの関係者が入り、歓声を送った。13時10分から試合が始まり、イチロー氏は「9番・投手」で先発出場。投球練習の段階で力強いボールを披露し、1球投げ込むごとに観客を沸かせていた。

初回先頭打者を3球で空振り三振に仕留め、投ゴロ、空振り三振に斬り10球で終えた。2点リードの2回には2死二塁で打席に立つと、相手投手にバットを立てるルーティンも健在。フルカウントから四球を選んで出塁した。

2回まで無安打4奪三振と好投していたが、3回に先頭の相手7番打者にカウント2-1から右中間二塁打され、この試合初ヒットを許した。後続を遊ゴロ、空振り三振、投ゴロに打ち取り、無失点に抑えた。4回は3者凡退に打ち取った。

打っては4回裏、先頭打者の2打席目で、一塁手を強襲する打球を放った。ライト線に転がり、相手野手が処理にもたつく間に俊足を飛ばして三塁を陥れた。次打者の投ゴロが挟殺プレーとなったが、相手捕手の送球が外野にそれ、その間に生還し、6点目のホームを踏んだ。

8点リードの5回裏には無死二、三塁から、捕ゴロで9点目を挙げた。