巨人阿部2軍監督が“キャンプ改革”を示唆した。1日、秋田・湯沢市内で野球教室に参加。

ヤクルト緒方2軍外野守備コーチとともに約100人の小中学生を熱心に指導した。「基本、基本と言いたくない」と個性と感性に重きを置いてアドバイスを送った。指導法は来年2月のキャンプも同じだ。「2軍の選手たちも『なんで打てないか』もそうだけど『なんで打てるか』を考えれば不調時の引き出しが増える」と自身の経験則からの思考を伝授した。

より“本番”を意識したプランを温めている。打撃マシンは新たに実際の投手のリリースポイント近くまで高くした新マシンを導入。「1軍の選手じゃない。雨の日でも練習量を落としたくない」と本拠地の東京ドーム同様に全天候型のメニューを組み、休養日前日を除く雨天時には夜間練習を行う予定だ。ランチタイムはマイクを握らせ「人前で話せるようにね。自己紹介をさせようかと思っている」と、1軍で活躍すれば必須となるお立ち台の予行演習にもなり得る。

この日は昼食は創業150年以上を誇る稲庭うどんの名店「佐藤養助」に立ち寄った。すべて職人の手作業によって完成する秋田名物のように、こしが強い、選手を育てていく。【為田聡史】