西武が23日、多和田真三郎投手(26)を契約保留選手として扱うことを発表した。9月に頻脈性不整脈と発表していたが、その原因が「自律神経失調症」であることを公表。渡辺久信GMは今月に本人と話し合った上で同意を受けた。取材に応じた同GMは「難しい病状。我々も慎重に進めてきた」と説明。回復のメドがたち次第、契約更改を行う予定だが、来季開幕は絶望的でシーズン中の復帰も不透明となった。

以下、同GM公表全文

当球団の保留選手の中で唯一契約更改が行われていない多和田真三郎投手の病状について。本人の同意を得られましたので、本日皆様にお伝えします。同投手は本年、9月に「頻脈性不整脈」であることを発表し、治療に専念していました。本日は、その原因が「自律神経失調症」であることを新たに公表させていただきます。

本人は現在も復帰を目指して、治療を続けています。ただ、残念ながら現時点では、復帰の見通しがたっていないため、契約保留選手のまま病状回復を待つことになりました。もちろん、私たちは今も多和田を貴重な戦力であると考えていますので、チームドクターならびに専門医の先生方とも密に連携をとり、復帰の見通しがたち次第契約更改を行うつもりです。多和田本人とも話をした上で、私たちはこの形が彼が復帰を目指す上で、ベストの形であると考え、選択をしました。

報道各社の皆様には、このような状況でございますので、どうか彼の復帰をそっと見守っていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします

 

◆自律神経失調症◆ 不規則な生活習慣やストレスなどにより、自律神経のバランスが崩れて起こるさまざまな身体の不調のこと。自律神経には体を最も良い状態に保つ働きがあるが、体内でうまくコントロールされないと各器官がうまく働かなくなり引き起こされる