今秋ドラフト候補たちも動き始めた。5日、日本各地で大学野球部が始動。昨秋に東都大学野球リーグを制した中大は、大学日本代表4番の牧秀悟内野手(3年=松本第一)が主将を担い連覇を狙う。

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牧は今年、貪欲に野球人生を突き進む。大学日本代表の4番。チームの4番。主将を担うチームの連覇。そしてドラフト指名へ。「力を出し切って、全部かなえたい」と言い切った。

持ち前のフルスイングで、鋭い打球を広角に打ち分ける。昨年、大学全日本で監督を務めた亜大の生田勉監督(53)は「全日本の大舞台を大きなチャンスに変えた」と評価。4番に据えた。牧は「トップレベルの場にいられることがうれしくて。自然と思い切ってプレーができた」と大舞台を楽しみながら勝負強さを身につけた。指導する清水達也監督(55)も「秋は存在感が出た」と成長を認め、昨秋、リーグ戦中にも関わらず「来年はお前にする」と次期主将に指名した。

現在、通算安打数は71本。100安打達成も現実味を帯びてきた。「プロに行きたい。そのために打点を稼ぐだけでなく、ホームランも狙う。内容を極めたい」と力を込める。勝負の年が始まった。